TG ダンパーの減衰力

TGはOHできるスポーツ・ダンパーです。


TG3-1


TGダンパーは、微低速から減衰力を発生させることで、フワフワせず、いつも車体に安定感があります。     
減衰力が低くても安定性が得られ、動きも大変スムースですから、荒れた路面でもサスペンションのバタつきや、
突き上げがなく、乗り心地の良さを保ったまま、スポーツ・ドライブを楽しむことができます。              

【減衰力のタイプ】
減衰力は、車両や使用目的に合わせてご選択、または ご相談をさせて頂いています。
サスペンション形式 MODEL DF 減衰力特性   伸Min〜伸Max/縮
Type *0.1sec 0.3sec(kgf) Type 0.1sec 0.3sec(kgf)
ウイッシュボーン
マルチリンク
セミトレ
リジット

ウイッシュボーン/マルチリンク用ダンパーassy。ダンパー長とストロークのページヘ。
コンフォートA
(アーバン・スポーツ)
MT1 more-soft 120〜185/ 60 MR1 more-soft 100〜145/35
WA1 soft 140〜220/ 78 MR2 soft 110〜165/45
WA2 150〜240/ 88
ツーリング
(ロング・ドライブ)
WTM soft 150〜260/100 MT1 soft 120〜185/60
WT1 medium 195〜260/100 MT2 140〜220/60
WT2 hard 195〜260/110
スーパー・スポーツ
(ワインディング)
WSM soft 160〜285/110 WA1 soft 140〜220/80
WS1 medium 200〜285/110 WA2 150〜240/85
WS2 hard 200〜285/120
サーキット WR1 hard 240〜320/125 WTM soft 150〜260/100
WR2 250〜360/130 WSM 165〜285/110
専用 WG1 hard 310〜440/150
WG2 360〜480/170
ストラット
ストラット用ダンパーassy。
コンフォートA
(アーバン・スポーツ)
SA1 soft 70〜210/ 45 SR1 soft 65〜160/34
ツーリング
(ロング・ドライブ)
ST1 medium 130〜210/ 58 SR2 soft 65〜165/45
ST2 hard 150〜245/ 68
スーパー・スポーツ
(ワインディング)
SS1 medium 175〜280/ 75 SA1 soft 70〜210/45
SS2 hard 185〜300/ 80
サーキット SC1 hard 210〜320/ 90 ST1 medium 130〜210/58
SC2 230〜350/115 ST2 150〜245/68
専用 SG1 hard 260〜390/120
減衰力試験結果表。  *:減衰力は、20ch〜24ch調整式です。

 *0.1secはピストンスピードの低速域の減衰力で、以下のように表わしています。
 softは、乗り心地を優先させています。
 mediumは、ハンドリングと乗り心地を両立させています。
 hardは、ハンドリングとコントロール性能を優先させています。



 TGダンパーは、1キット毎に減衰力試験結果表を添付して、お届けしています。

上表は各モデルとタイプの主な減衰力を表しています。車種やサスペンション形式、スプリングレートによって、異なった減衰力を採用しているものがあります。



【減衰力の発生の仕組み】
3バルブ+積層シム方式
ピストンバルブで伸び側、ベースバルブで縮み側を各々、積層シムで制御して減衰力を発生させています。
微低速域にもスローバルブを設け、減衰力を細やかにチューニングしていますので、
車体の揺り返しやフワフワ感が無く、高速走行で機敏なハンドル操作を行っても安定した姿勢を保つ事ができます。

スライドバルブ調整機構
減衰力を幅広く調整するため、大容積のスライドバルブを設計し採用しています。
一般的なジェット/ニードル方式に比べ、調整範囲が数倍広く、1ノッチの調整で変化を体感できます。
【ストローク】
低圧ガスタイプでガス室をケース側面に設けるツインチューブ方式を採用していますから、
ピストンロッドがケースの底までストロークし、ショートボディでも余裕のあるストロークを持たせる事ができます。
ストロークとボディ長の詳細は、TG6ページをご覧ください。





TGダンパーのモデル分け

TGダンパーは、減衰力の調整域を幅広く持たせていますので、調整を行う事でMODELを超える性能を発揮します。
ドライブスタイルや、好みによって最も適したMODELを選択し、更にタイプをご指定ください。               

MODEL 主な設定
コンフォートA
(アーバン・スポーツ)

 乗り心地を優先させながら、ハンドリングをしっかりさせたストリート仕様です。

ツーリング
(ロング・ドライブ)

 ハイウェイやロングドライブで、乗り心地を優先させながら、ドライブを楽しむのに適しています。

スーパー・スポーツ
(ワインディング)

 走りを楽しみにワインディングやサーキットにも行く。ハンドリングとコントロール性能を優先しています。

サーキット
(ジムカーナ)

 モータースポーツを主目的にした、レスポンスなどスポーツ性能を更に優先させています。

専用モデル

ユーザーの目的に合わせて設定するカスタムタイプです。
レーシングカーやデモカー、牽引車のほか、車種によっては純正よりもソフトな仕様があります。


*サスペンションの乗り心地や強さの感じ方には、個人差がありますので、これまでのご経験を元に、参考程度とご理解ください。 
*サスペンションキットは仕様、減衰力などのご相談も受け賜っていますので、お気軽にお問合せ下さい。





MODEL :ツーリングのdf曲線 (例)
 減衰力の比較、ツーリングモデル。全閉時@ABと8ch時CDEの比較。
MODEL   
 df 減衰力(kgf) 伸/縮。 ch=減衰力調整位置(0〜24ch調整式)

ツーリング Type ch 0.05sec 0.1sec 0.3sec
WTM 0ch @ 130/44 169/60 260/100
8ch C 25/43 73/59 197/ 98
WT1 0ch A 129/38 165/54 260/100
8ch D 42/37 112/53 214/ 98
WT2 0ch B 134/45 167/64 260/110
8ch E 43/42 112/62 214/108


Type


 上表ツーリングの3タイプはMax(0ch)の減衰力はほぼ同じ。1〜24chでは、0.05/0.1secのスロー時の減衰力が異なっています。
 ツーリングタイプは、乗り心地を優先させています。


WTM



 低速域の減衰力を抑え、ゆっくりした速度、少ない荷重移動でストロークをあまり規制せずに、ストリートユースでの乗り心地を優先させています。
 0〜8chの減衰力は、減衰力を立ち上げてストロークを抑え、スポーツドライブにも使用できる調整域になっています。
 全体の調整幅を広くとり、ギャップを乗り越えた後の路面追従性を良くするなど、伸ストローク時の減衰力は抑えています。


WT1


 伸び側を早く立ち上げながら縮みの減衰力は低く抑え、乗り心地とハンドリングを同時に楽しめる設定になっています。
 毎日の走行が多く、例えば峠越えの通勤を楽しんだり、スポーティなサンデー・ドライブを楽しめます。


WT2


 減衰力を低速から素早く立ち上げ、ツーリング・スポーツに相応しいハンドリングとコントロール性、乗り心地を実現しています。
 ワインディングや、高速道を多用するなどのロングドライブにも適しています。

    



設定車種についてはTG2ページをご覧ください
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