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YZ 純正形状式車高調整キット 取り扱い説明書

本書は本品の取り扱いについて要領と注意事項を記載してあります。事前に必ずお読みいただき正しい取り付け、取り扱いをお願いいたします。

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本キットを取り付けするには、サスペンションの分解、組み付けに関する専門知識、専用工具が必要です。
必ず専門店で取り付けを行って下さい。

左は純正、右はロアシートの位置を上下させ車高調整をします。 製品の選択と取り付け要領

<ダンパーへの取り付け>
@再使用するダンパーの形状と各部のサイズを計って、取り付けるネジ調整部を選択して下さい。
A調整キットのネジ部の内径はダンパー各部より僅かに大きめのサイズを選択します。
B加重を掛ける場所、ロアシートの上下幅に応じて、本キットの長さと形状を選択します。
純正形状ロアシートのサイズ
<ロアシート>純正形状ロアシートは、スプリング端末がオープンエンド形状になっています。

純正形状式ロアシートはスプリング内径に適したガタのないものを選択します。
元のロアシートと、スプリングの内径、外径も計測しロアシートのサイズを決定します。
シート内径はφ60/65/70/75/80/85/90/95があります。
実寸は各−2mm仕上げです。

*φ100以上のスプリングには、純正ロアシートの再使用(溶接必要)に適した、車高調整キットがあります。


<カブセ式と圧入式>

車高調整キットをダンバーに取り付ける時には、ダンパーのサイズの計測が必要です。

@上部にCAPがある時は取り外します。溶接などで外せないときはCAPの外径に合わせ調整キットの上部外径を選択するか、CAPのツバをアジャスターのサイズに合わせ切削(@')します。

Aピストンロッドは作業中、傷をつけないよう保護します。
BCAPを外したときの外径と高さを測り調整キットの上部径と上部高さを決めます。
  ガイド部には加重を掛けないで下さい。

Cダンパーの外径
 途中2段で太くなっているもの(D)もあります。広い方(通常は下側)に合う調整キットの内径を選択します。

D圧入式はロアシートを取り外すと膨らみがあり、この部位に調整キットを装着します。
膨らみ部の外径と形状に合わせたリングカラーを取り付けます。
長さ160mmのアジャスターを100mmまで被せて取り付けます。

Eは、回り止めの為のイモネジです。
カブセ式、Cピン式、圧入式、リング式はそれぞれガタがなく、ピッタリと装着出来、荷重が受けられるか確認して下さい。
調整ネジ部の長さは、L160・L200・L250mmがあります。

取り外すロアシートが圧入式の時は、プラスチックハンマーを使用し取り外します。
ロアシートが溶接で取り付いているものはサンダーなどで取り外します。
本体に溶接したリングの上にロアシートが溶接付けされているものは、リングを残しロアシートだけを取り外します。

ストラット式は、リングナットを付けたまま、ネジ部が装着できるまで角を削ります。
ダンパー上部にカバーがついている場合は、外せるものは取り外し、取り外し後の外径と高さを計測。
溶接で取り外し出来ない時は、そのままの外径を計測し、この外径に合うネジ部を選択します。
ツバが横に飛び出しているときは、ネジ部の径に合うように、ツバ先を切削して下さい。
カブセ式を使用する場合は、上部に荷重を掛けても問題がないことを確認し取り付けて下さい。

ダンパー上部のカバーを外した後、またダンパー上部の外径が細いときはこの外径と高さを
計測して径と高さの合ったネジ部のサイズを選択します(カブセ式−上部異形が適合します)。

圧入式ロアシートで、ロアシートの受け部(膨らみ)を変形させて成形してあるものは、削ったり、
加工せずに、膨らみ部に専用カラーを装着して、取り付けます。
圧入式は膨らみ部の径と、外径も計測して下さい。
全周膨みのあるもの、3方、4方、6方が膨らんでいるものもあります。ショックの外径も計測して下さい。

Cピン式はショックの外径、Cピンの装着時の外径を計測します。
(掛かり幅が少なく個体差もありますから、左右の各3方程度を計測して下さい)

Iリング付きはリングの形状と外径が必要です。
(リング真上のショック本体の外径も計測し、掛かり幅を確認します)
取り付け方や計測方法などが不明なときはお問い合わせください。


coution-mark
警告注意
この表示を無視して取り扱いを誤って装着したり走行をすると、死亡や重傷など重大な危険に結びついたり、人が傷害を負ったり、財産が侵害を受ける可能性があります。

coution-mark脱着、分解時の注意点
元のサスペンションを再使用し組み付けを行う場合、スプリングコンプレッサーを使用しスプリングが弾けないよう注意して取外して下さい。

取り付け時の注意
coution-mark 装着作業は必ず専門の整備工場で行って下さい。
coution-mark 装着、取り付けの際は必ず、当該車両の修理書に従い、修理書の注意事項を守って作業を行って下さい。
coution-mark 本品の加工、改造は絶対しないで下さい。また専用品につき、流用は決してなさらないで下さい。
coution-mark 非溶接タイプの場合、被せて使用し装着後にガタがなく、完全に装着されているか確認を行って下さい。
coution-mark 非溶接タイプを単筒式に使用する場合、回り止めのいもネジはダンパー本体を凹まさない程度
   に軽く締め付けを行って下さい。締めすぎるとダンパーが破損するおそれがあります。
coution-mark 組み付け完了後、全てのボルト/ナットが完全に締め付けられているか、作動させたとき、
   車体側やほかの部位に部品が接触したり、ホースい折れがないかなどの不具合がないか、
   各部点検を充分に行って下さい。

取り扱い上の注意
coution-mark ロックナット/ロアーシートの締め付け/緩めは車両をジャッキアップし、ロアーシートにも
   スプリングのテンションが掛からないよう施し、専用の車高調整用レンチを用いて切り掻き部に当て、
   必ず手で軽く行って下さい。
   締め過ぎるとスプリングのバックリング現象により更に締まり、緩まなくなります。
coution-mark レンチの上からハンマー、あるいはドライバーなどを使用して締め緩めすると切り掻きに当てた
   エッジ部分から割れ破損を起こすなど危険ですから、絶対しないで下さい。
coution-mark スプリングロアーシートは内径/外径が完全にスプリングに合うサイズを使用して下さい。
coution-mark 組み付け後は試走を行い異音/振動などの不具合がないか確認をして下さい。
coution-mark スプリングに遊びあると脱落したり、車体、本品などが破損します。決してなさらないで下さい。
coution-mark ショックのフルバンプやスプリングが線密着を起こすような状態で決して使用しないで下さい。
   ハンマー現象を起こし、本品破損の原因になります。
coution-mark必ず定期的な点検を行って下さい。

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警告注意
走行中に異音や振動などの不具合を感じたら、直ちに走行を中止し点検を行って下さい。
特に激しいスポーツ走行などでは予期せぬ過大な入力などにより、消耗を早めたり破損を生じたりすることがありますので、使用前後には必ず点検を行い、必要な場合は補修交換を行って下さい。
尚、スポーツ走行などに用いた場合のクレームには応じかねますので予めご了承下さい。

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